「ラスト・ファイヴ・イヤーズ」(東京グローブ座)★★★★

ジェイソン・ロバート・ブラウンが脚本・作詞・作曲した2002年のオフブロードウェイ作品。楽曲がよく、人気のある小良品だ。日本版は、2005年7月に山本耕史/naoのキャストが初演し、今回はヒロインを代えての再演となる。初演は仕事で開演に遅れ、最後の10分しか観られないという悔いの残る観劇だったため、今回リベンジが叶った。(その後DVDで初演も通しで観たのだが。)

キャストは2人しかおらず、セリフなしの全編歌によるミュージカル。休憩なしの約85分が濃密な空気で埋められていく。一組の男女、ジェレミーとキャサリンの5年間の出会い、結婚、別れが歌で綴られるが、ジェレミーは出会いから別れまでを歌い、キャサリンは別れから出会いまでをさかのぼって歌うため、すれ違い感を強烈に訴える仕組みになっている。ピアノ、ギター、ベース、ヴァイオリン(ヴィオラ)の4名の生バンドが演奏。

劇場が、初演のシアターX(両国)から東京グローブ座(新大久保)へ移ったほか、細かいところは少しずつ変わっている。バンドの位置が下手から上手へ移動。またジェレミー、キャサリンともに、初演ではなかった衣装替えがあり、時間の変化や場面転換が分かりやすくなっている。演出上では、初演ではキャストの一方が歌っているときにはあまりもう一方に絡まずに一人きりで歌う場面が多かったが、今回は少し相手を意識して絡むような動きで演じるようになっていた。キレイな映像を使った演出や、時計を使っての演出は以前どおり。とてもよく出来ている。

ジェレミーを演じた山本耕史さんは、初演で演じていることもあり余裕があった。動きも計算されており、緩急がついていて上手い。「The Schumuel Song」にはドラマがあった。井手麻理子さんは、初演のnaoさんよりも線が太い・・というか、しっかりしたキャシーだったが、歌は安心して聴いていられた。絶叫系の曲が多いので、多少一本調子になってしまったのが惜しいが、「I'm A Part of That」が振りも自然で可愛らしくてよかった。

台本・作詞・作曲:ジェイソン・ロバート・ブラウン
演出:鈴木勝秀
出演:山本耕史/井手麻理子

↓視聴可。
The Last Five Years
Last Five Years

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